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2019/11/28 アナ雪2ことFROZEN 2を見て感動した話 [ジムまたは自宅ジム]

アナと雪の女王2-いや内容を如実に表しているFROZEN 2と呼びたい-は名作であった…。
白人が城や王国で物語を繰り広げる古典的ディズニー方式が土台にあった1作目と比較して、ファンタジー色と冒険色が色濃くなっただけでなく、我々の世界にある問題をより明確にテーマに盛り込んだ点は大いに評価したい。精霊信仰の少数民族、思想の異なる者同士の争い、多数派の強引な開発、神々による破壊と創生。北欧が舞台でありながら、明らかに米帝合衆国の問題も示唆しているよね。
かような具合で前作の路線を容赦なく切り捨てた為、レリゴー時代にあった「幼稚園キッズが完全に理解できるストーリー」ではなくなった。しかし自然映像の美しさと迫力(水表現がすさまじすぎる)が桁違いでそれだけでも一見の価値ありの作品になっているし、キャラクター同士の掛け合いは安定の面白さ。ディズニーが大好きな意図的な繰り返し表現(前作との反転もやるよ!)も多い。大人と子供が楽しめる最上級を果敢に攻めている。キャラクターそれぞれの変化も見どころの一つだが、アナの成長には特に感動した。
悪かった点も挙げておこう。一、多人種を追求するあまり王国内の人種構成に無理が出ている。マティアス中尉は、「取り敢えず重要キャラに黒人入れました」的やっつけ感があり過ぎて残念だった。映画を見ただけじゃ彼の人種に必然性が感じられない。二に、姉妹の両親。あれこれ美しい辻褄合わせをしようと試みてはいたが、行動が軽率すぎるでしょ。最後、前作で大人気キャラとなったエルサは声量と歌唱力が求められる曲が今回は2曲与えられているのに、吹き替え版はたか子様のありのままボイス+エフェクトを継続するってのはどうなんだ。歌だけでも吹き替えるとか、宝塚出身の方とかにチェンジする勇気を持ってほしい。アナだって「出来ることから一歩ずつ、歩みは亀でも確実に by.ター●ル先生」って言ってたのに。※そんな風には言ってない これじゃますます、吹き替え版からは足が遠のくな。
まだまだ語り足らないが、普通の大人ならパンフレットや事前情報無しでも姉妹の母親が昔話をした時点でオチと謎解きのからくりの85%は分かるのに、それでも万人を引き込み心震わせる作品を作れるところがディズニーの底力なのだろう。結末にたどり着くまでの映像の美しさ、キャラクターの心情の描写、王族の皆様方の素敵なお衣装、ミュージカルとして正しい曲の数々。経過が楽しいから、読めてしまったことがそこまでマイナスに作用しないんだよね。
思わず息をのんだのは、1作目冒頭の神秘的な曲 Vuelie(「ナーナーナー」なアレだよ!)が流れた瞬間。あの歌が誰のものであるかを明確に示したところはしびれたね。己が過去に批判的になることで良作を生み出すとはこういうことなんだな。


■11月28日(木)

筋力トレーニング。

●肩幅デッドリフト
 22.5kg×8set

●肩幅ショルダープレス
 22.5kg×8set


ところで、筆者は自作の漫画にKIMAGUREな神々という気まぐれに天気を操るどこか見覚えのある者たちを定期的に登場させている。鑑賞した人にだけ分かるネタで恐縮なのだが、完璧にアナ雪2の方向性を的中させた筆者、ディズニーからスポイラーアラートを出されても仕方ないレベルだったよね。←言ってろ
未知の世界へ!
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